水上勉さんの執筆された作品を紹介しています。
「私は大正八年三月に若狭本郷に生まれて、九歳で家を出て以来、今日も旅の途上にある」―人間を孤独なる旅行者と捉える筆者が出会ったいくつかの印象的な停車場の風景。 故郷若狭を中心に、遠くは旧満州奉天駅まで、その日その時の駅と往来する人々とに自身の心模様を重ね描き上げた28編。