水上勉さんの執筆された作品を紹介しています。
波打ちかかる岩の合間を縫い、断崖の裾を這う海鳴りの道。朽ちかけた橋を渡り、深山へ吸い込まれてゆく夕暮の道。破れかけた土塀の道。桃源郷のような花霞の道…。 水を、作物をになって小道をたどる人々への眼差しをやしない、日本を再発見する13の旅。水上文学の原風景をなす名紀行。