水上勉さんの執筆された作品を紹介しています。
太平洋戦争末期、秋田の鉱山で起きた「花岡事件」を主題にした戯曲「釈迦内柩唄」が、いま再び、著者水上勉氏のオリジナル装丁で甦る。 戦争というものの残忍さと人間の尊厳を、火葬を生業(なりわい・ルビ)とする一家のつましい生活のなかに描き出した表題作のほか、この作品にこめた作者の思いを綴った三つの文章と、著者自らが編纂した「花岡事件」資料を付す。