水上勉さんの執筆された作品を紹介しています。
山林王にして大富豪の檜山財閥。
その経営会議の翌日、浅間山が大爆発、事務所員2人が巻き込まれた。運良く助かった1人は数日後、東北の山中で死体で発見され、さらに当主の修平まで行方不明となり……。
一族の暗い歴史が横たわる複雑な事件の渦中に、陸稲の研究者・江田とその恋人で檜山家の長女・絵理子は引きずり込まれていく。文豪の筆が冴える迫真の展開。