水上勉 集英社
ある日、業者は骨壺を作り始める。 人は死んでからも入るところが必要である。ならば白灰一色で味気ないものでなく、もっとオリジナルな壺に入って楽しもう。かつて沖縄や慶州で見た釉薬を用いた美しい骨壺が思い出され、自ら手をそめる。かくして若狭と軽井沢に窯を持つまでに至る。 「死」についての心のありかたを、滋味あふれる筆にのせ静かに解きあかす。
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