水上勉 文藝春秋
一九八九年六月、七十歳になったばかりの著者が北京を訪れて、天安門事件に遭遇した時から変事は始まった。 救援機で帰国後、自宅に辿りついてわずかに二時間、心筋梗塞が著者を襲った。死に瀕すること数日、生還する幸いを得たが、心臓の機能は三分の二を失った―。 二年間入退院を繰返した日々を克明に描く闘病の記録。
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