水上勉 河出書房新社
凍てる冬景色、生活に根ざした食と工芸、柚子・樒・椿・桜の花盛り、心優しき女性の面影―今宮、五番町から伏見、墨染、醍醐へ、愛憎うずまく千年の古都を歩く。
10歳で故郷を離れ禅寺の小僧になってから、20歳で大陸に渡るまでの、多感な青春時代を過ごした京の町。 四半世紀を過ぎて、振り返った数々の風景の中から、水上文学の原点につながる風土と人間の相貌が浮かび上がる。
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